新しい素材


新素材(スマートマテリアル)調査のためのメモ。モダニズム運動にとっての代名詞ともなった、鉄、ガラス、コンクリートのような固有名は今後出てこないだろう。ある固有の素材が時代を担う、という自体そのものが稀なことのような気がする。どうでしょうか。この先は「グリーン」という大きなテーマのために素材がどんな役割を担い、そもそもその「素材」という考えが建物の構成要素というレベルからどう変わって行くのか、というところが見所か、と考えている。


種類に関して、後述するtransmaterialのジャンル分けをここで参考

  • 「ウルトラパフォーミング」:現行の性能の限界を押し上げようとする素材
  • 「多次元素材」:資源を最大限活用するために構造的な奥行きをより追及した素材
  • 「再利用素材」:現行の希少な資源の代替品となるもの
  • 「組み替え素材」:複数の要素を掛け合わせた結果が個別のままの要素よりも優れた特性を示すハイブリッド素材
  • 「知的素材」:より良い環境のために創造的な構造的および形式的な発想を採用したもの
  • 「変形素材」:環境刺激に基づいて変化を生じさせる素材
  • 「インターフェイシャル素材」:デジタルプロセスやデジタル製造を研究した素材
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レポート

上記レポにいくつかリファがある。以下


「東京ブックセンター|GA Gallery BOOKSHOP」のサイトに素材関連著書のリストがあります。


すべて洋書だけど。そして新素材がチェックできるかもしれないサイトとしては他に、


それと日本ではここが建築素材の基準を提示しているということで


新素材がこの国土交通省大臣認可をうけるためには、指定性能評価機関による適合証明が必要になるらしい。指定性能評価機関の中でも建材を扱っているところの例として以下二つ。


pdfのファイルが多すぎる。新素材が適合判定をもらうためには、「構造」「音」「熱」「耐火」「風洞」などなど、クリアにしないといけない項目が多そう。「日本建築総合試験所」のサイトに「わかりやすい!試験コーナー」が設けられているが皆目わからない。


そして規格について国内だと例えば


国際基準としては

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以前も紹介したブロウネル氏のブログ


これを書籍化したものがこれ

Transmaterial: A Catalog of Materials That Redefine our Physical Environment

Transmaterial: A Catalog of Materials That Redefine our Physical Environment

Transmaterial 2: A Catalog of Materials That Redefine Our Physical Environment

Transmaterial 2: A Catalog of Materials That Redefine Our Physical Environment

Transmaterial 3: A Catalog of Materials that Redefine our Physical Environment

Transmaterial 3: A Catalog of Materials that Redefine our Physical Environment


カタログとしてはこれも以前から紹介している『マテリアルワールド2』がある

Material World 2: Innovative Materials for Architecture And Design

Material World 2: Innovative Materials for Architecture And Design


カタログとはちょっと違う、体系的に新素材をまとめているらしい一冊としてはこんなのも

Smart Materials and Technologies: For the Architecture and Design Professions

Smart Materials and Technologies: For the Architecture and Design Professions