金沢

金沢に来ております。

長町武家屋敷跡の町並み

長町武家屋敷野村邸
※数奇屋建築で写真撮影自由とは珍しい。

尾山神社

金沢市文化ホール
※真ん中の逆三角マッスは用途不明。ただ思いのほかその圧倒感だけで終わっていなかった。ヒトケは驚くほどなかったけど。

金沢21世紀美術館
※日比谷氏のコミッションワークで外側が朝顔で覆われている。更なる成長でどう外観が変わるのか楽しみ。

レアンドロのプール

兼六園お茶屋さんから

金沢市民芸術村

金沢21世紀美術館付近には兼六園金沢城公園、金沢文学記念館など見所が多い。金沢駅からバスで20分ほど離れたエリアにこうした濃い観光的空間が広がっています。長町武家屋敷、金沢市文化ホール尾山神社は近接したエリアにあって、さらにこの延長上に金沢城公園付近エリアが位置することになります。ビジネス街を間に挟んで駅界隈と人気スポットが分離している、という点ではどことなく名古屋を髣髴とさせる都市でありました。

超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21)

超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21)

こんな本がありました。金沢21美の特異点としては、空間の仕切り方で「無料」「有料(展示)」空間を分けているところ、さらにその無料空間が朝9時から夜10時まで開いているというところでしょうか。兼六園金沢城公園などに行こうと思うときにふらりと立ち寄ってコインロッカーを使ったり、疲れてちょっと図書館で休んでみたり、ベンチに腰掛けたりと、そういう何気ない休憩所にもなります(僕はそうしたというだけのことですが)。原理的にファサードが存在していないということも、近所の名所から/への求心性/遠心性をもたらす要因となっているようにも思います。そういう意味では地の利もあるし、その「都合の良い場所」にぴったりとあうような建物が建ったいい例なのではないかと思います。多分建物のみの問題ではないでしょう。

コミッション・ワークとしては「レアンドロのプール」が一番人気の様子。開放時間中常に開いてる「タレルの部屋」で夜寝てる人がいました。気持ちの良い空間なので気持ちはすごいわかります。この空間は天上に開いた四角の縁の薄さが肝であって、その仕上がりの精度にも驚かされます。あとは「カプーアの間」。真ん中の部分は塗ってあるのか、穴なのか、最後までわかりませんでした。どれも人間の認識の縁みたいなものをがしっと突きつけるような魅力があります。

さて、金沢駅には最近「おもてなしドーム」なる総ガラス張りのドームができたようですが、広い空間をもてあましている感があったので残念。主に地下。なんでも店舗を入れればいいという話ではないですが。この地下部分は開放して人が集うという種類の場所だといい難い、なんとも微妙なところで、逆に興味がわきます。

また最後に挙げた「金沢市民芸術村」は金沢駅から徒歩30分程圏内。他のエリアからはほとんど孤立しています。ただこの施設へといたるまでのエリアはどちらかというと住宅地区で生活観にあふれており、ホームセンターやリサイクルショップ、パチンコ等の建物が並んでいるところを見ると、この「市民芸術村」もその「延長上」にあるのではと推測されます。実際観光客はほとんどおらず、おそらく地元の子だろうと思われる子どもたちが付近を駆け巡っていました。