銀座もの

昨日書いた銀座ものに関連して気づいたことがあったのでそのことを。

上の画像はミース・ファン・デル・ローエが1928年に設計した《アダム・デパートメント・ストア》案。ただ実現はしておらず、プランをフォトモンタージュで表現したもの。これが最近プランタン銀座のお隣にできた「マロニエゲート」のイメージ画像にすごく似ている(公式サイトにジャンプ)

角度、規模、画像の仕上がりはまったく違うが、低層部と高層部の二層にわけている点、高層部のガラス被覆など原理的には(おそらく)ほぼ同じ。ミースが3Dソフト使えていたら限りなくイメージ画像に近づいていただろう。

先日挙げた坂氏のスウォッチ本社では奥行きの挿入、そしてその方法が銀座という場所と絡んだ結果特徴的となっていた。一方こちらはイメージ画像を見る限りでは完全に表面のあり方に重点を置いている。しかもそれが80年前のプランとほぼ同じとなるとなんだか見方が変わってしまう。いまだミースの影から抜け切れてないのか、当時おそらく不可能だった技術的問題が最近になってクリアできるようになって、あらためて彼の射程の長さを実感することが多い。

イメージ画像だけで云々してても仕方ないので今度実物を見てこよう。