香川、
行ってきました。谷口吉生バスツアー。
○まずは香川県立東山魁夷せとうち美術館
広い公園の片隅にある小さな美術館。コンクリート打ち放しと天然石のスレートとが魅力的な外装をつくりだしています。入り口はいってすぐの天井高が2メートル40センチくらいなのでほとんど自分の部屋より低く感じるくらい。このホールの低さと展示室の天井の高さとが明確なコントラストをつくっています。そして階段が展示室内部にある(豊田市美術館もそうだった気がする)分、上下の動線だとか視線の動きだとかがその効果をより高めているんじゃないか、と思った。
ファサード
ファサードのルーバー
ルーバーのうらはなぜか板張り
天然石のスレート
海側にせりだした庇。この下にカフェがあります。
カフェから見える景色
○次は丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
予習のための一冊。MoMAの原型になった美術館とのこと(MoMAのが3倍以上大きいですが)。
谷口吉生「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・図書館」―建築を見る (エスキスシリーズ)
- 作者: 古谷誠章
- 出版社/メーカー: 彰国社
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- メディア: 単行本
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これがそのファサード。丸亀駅のすぐ前。駅前もちょっといじってある。
ココが入り口。絵は猪熊氏によるもの。大階段側とは別に、黒いパネルのうらに自動ドアがある。
階段上部に取られた天窓
大階段から丸亀駅のほうをみる
ぬっと出ちゃったビル。別名KYB。
アップにしてみました
東山魁夷美術館とは対照的に、大きいし、なによりも全体的に明るい。天窓からの採光がルーバー等を通してふんだんに取り込まれている。一階から二階に上がるところでは吹き抜けが大きく取られた上部に天窓が設けられていて、思わず上を見上げてしまうくらい圧倒された。ちなみにここでは階段室が取られていたのだけど、その室が開口部によって展示室と繋がっている点では東山魁夷美術館と同じといえそう。この階段と展示空間との関係づけ方がちょっと独特だったな、というのがこの二つを見ての感想です。