アーキサミット

25日の火曜日は銀座Gallery58にて行われた「アーキサミット2008 春の陣」にお邪魔させてもらいました。企画運営はg86さんとコジマラジオさん。
さまざまな大学の建築サークルさんたちによる宣言合戦という形をとって進行していきましたが、いや学部三年生(平均)ってばどこもこんなに動けるものかと思うほどのアクティヴさ。ギャラリー借りて展覧会もされているとのこと。フライヤーもかっこよかった。うかうかしてられん。
まあ個別の議論を詳しく書き出すとキリがないですが、主なポイント(にしたかっただろうところ)は、

1、各サークルのスタンス
2、建築の私性/社会性
3、建築家の職能を担保するものは何か

といったところ。建築の実践をプレゼンした後半部と、「建築学」学的なゴリっとした理論がでた前半部。2、3に関してはほとんど前半部から提出されたといってもいいでしょう。ただこの二者はテイストこそ違えど、司会のg86さんたちの話の持っていきかたからは「各サークルのキャラをなるべく立たせ、なるべくわかりやすい対立をつくろう」という雰囲気を感じました。ところがそんな群雄割拠する各サークルを横断的に議論する「全体ディスカッション」が1時間しかないのはちょっと少なかったのでは。正直これら3つの議論はほとんど手付かずだった。まあそれでも7時間の長丁場だったのですが。
藤村龍至さんの鋭いご指摘で途中からg86の議論構成の側へと話のウエイトが置かれるようになってしまったのだけど、そんな議論の「形式」とはまた別に、「内容」のほうをもっと聞きたかった。「建てる根拠」という点(3)に関しては藤村さんから「ストーリーをつくることができるか」という話が鍵になったけれども、それとはまた違うアプローチもあったはず(歴史への参画?建築の「倫理」?)ちょっとでもきっかけになるかなと思い質問したのですが、残り時間も少なく、質問の仕方も悪く、残念ながらタイムアップ。きっとその後の懇親会は楽しい話があったんだろうなぁ。いいな東京民。
追記:詳しいレポは当日会場でのプレゼンもなされたDesign HUBさんにあります。
Design HUB:議論の設計というトリック
そうそう、当日は建築学徒でもなんでもない女子高生さんたちもプレゼンしてくれました。g86さんとの対話形式でしたが、もちょっと彼女らのリアルな空間体験が聞きたかった。そんなことを思いながら今日の「はなまるマーケット」を見ていたら、はなまるカフェにでてきた13歳の女優さん曰く「水族館は人がいっぱいいるのにひとりみたいに感じるから好き」とのこと。こういうのが聞きたかった。今度はたとえばスケーターボーイズの空間体験をインタビューするってのはどうでしょうか。

追記
g86さんのサイトにも写真付きレポが挙がってます