今日のこと1

IKEAポーアイに行った
参照(1、(2
ポートライナー「南公園(IKEA前)」駅を出るとすぐに見えてくる青と黄の面がIKEA。駅からアクセスするとちょうど裏から回り込む形になってエントランスへといたります。アプローチが長い。エントランスを逆にすればいいのに。12時前に着いて約20分待たされましたが、店を出た14時ごろには果たして2〜3時間ではけるのかとすら思えるような大行列へ。駅側から暗いアプローチを歩く人々はこのことを知らない。嬉しそうな彼ら彼女らとすれ違いながら意味もなく気の毒に思えてくる動線である。エントランス逆にすればよかったのに。


金箱さんの講演会に行った
14時前にIKEAをあとにし、三ノ宮経由で神戸駅。10分遅れで会場へ。構造設計家金箱氏の講演まとめを以下箇条書きで。

  • 構造の合理性は普遍的なものではなく、ケースバイケースでデザインを生かす個別の合理性が必要
  • 法改正によって手続きは煩雑になったが、すべきことは変わっていない
  • 建築家はいいデザインを諦めてはいけない

「個別の合理性」とはつまり各プロジェクトで起こる諸要求間のバランスをとること。そしてその解はどこでも通用するような普遍的なものではなく、あくまでも相対的な特殊解である、ということ。バランスをとるべきものとして具体的には、「プロジェクトの規模・内容・コスト」「建築家の発想」「時代の風潮や技術の発展」などなどが挙げられました。
そして個別の自作紹介をなされた後、法改正の問題へ。箇条書き2つ目と3つ目はその件について。「デザインも構造も簡単でいいから早く確認が取りたい」と(おそらく金銭的な問題から)嘆く建築家の存在に触れておっしゃられたのが3つ目の言葉。手続きは煩雑になったけれども、法改正によってデザインの可能性が狭められたわけではないし、それを実現する構造が不可能になったわけではない。「かえって『やってやろう』と思いますよ」と金箱氏。「だからよりよいデザインを諦めないでほしいのです」
デザインをより高い精度でサポートするのが構造家の仕事。でもそのデザインすべき建築家が気弱になってどうするんですか、という激烈な鼓舞の言葉には正直感動した。俺たちにもっと刺激的な仕事をさせてくれ、と挑発しているようにも見える金箱氏は、根源的な「モノを構築すること」の面白みを知っている人なのでは、と思わせるような魅力的なお話でした。

つづく