中国地方7

昼過ぎまで出雲。それから米子へ。
出雲で見たもの

公開2時間前の朝7時。大社に着くとすでに公開がはじまっていた。しかも30分くらい待つだけで拝観ができるというラッキーさ。熱射病対策に水を飲み、塩気の多いせんべいをいただき、服装を正して、拝観。ご本殿自体はさほど大きくないので正味10分程の拝観でした。昨日の5つの解釈では、2000年に発掘された物証からの「束柱」(1.4メートルが3本)が共通のものとされていたのだけど、他方で現在の本殿はすっきりと一本柱9本で支えられている。それと垂木がものすごい短いピッチでかけられているのも興味深い。
奇しくも出雲大社神枯殿&庁舎/大社文化プレイスという出雲大社近辺にある物件は、菊竹清訓伊東豊雄という師弟つながりになっていた。だからなんだという話。大社文化プレイスは図書館である「でんでんむし」とホールである「うらら館」とからなっている。中間部分の天井高が高く、ガラス面が多いのでかなり暑かった。
出雲ドームは木造のドーム。大断面集成材がクレーンのように伸びる姿は迫力がある。スタンドも動くらしい。ただ難点は小さいところ。プロの試合は間違いなくできないと思う。しかもなんで木造でドームを作る必要があったのかわからない。たとえ「木造の伝統が出雲にあるから」という理由だったとしても、集成材をプレートでビッキビキに固めてる構造に伝統云々はあんまり説得力ないのでは、と思ってしまう。あと最寄り駅(バス停)が存在しない、というのもつらい。
ビッグハート出雲は小嶋一浩+小泉雅生/C+Aによる設計。ざっくりというならばおそらく貸しスペースみたいな施設だと思う。床面がフラットじゃないので、地盤面にポコッと箱がのっかった、というような印象。すべてのスペースを漢字一文字で表すサインデザインも面白い。ただ今ひとつ何のための施設なのかわかりづらい。
米子にて訃報を聞く。明後日京都に帰ります。