ウィーン工科大

コンペ提出後、ひょんなことからウィーン工科大建築学科の学生さんたちと会食した。日本から20人、オーストリアから20人の大所帯で。

京都駅の「京都」の「京」のロゴがある部分を下から見上げた図。人が多いときは突き飛ばされます。
たとえばこんな話がきけた。英語だったのでところどころ情報があやふやですが。

  • 来日のこと
    • 今回の来日は東工大との1週間のワークショップのため、滞在は2週間
    • ワークショップのテーマは災害後の住宅供給について
    • 京都には3日間いる
  • 学校のこと
    • 大体22歳から28歳くらいまでの人がいる
    • というのも本科が5年+院とおぼしきものが4年で9年くらい勉強するから
    • クラスもラボもない、グループワークが多い
    • そのグループは毎回規模も人員も変わる、今回もしかり
    • 本科終了後は働きながら勉強してディプロマを取る人もいる
    • そのときの働き口はもちろん自分で見つけてくる
    • ディプロマを取る取らないで給料にかなり差が出てくる
    • 卒業後建築を続ける人はだいたい3分の1
    • その他はウェブデザインとかファッションとかの方面に移ったりする
    • 建築史、建築理論に進む人は10分の1いるかいないか
  • ウィーン建築のこと
    • ウィーンでは自然災害がないから煉瓦造の建物も多く残ってる
    • その代わりいまだに市内でも基礎をつくるとき第二次大戦時の不発弾が見つかったりする
    • 100年前の建物に比べ、最近の建物は天井高が平均1000くらい低くなってる
    • それはおおかた経済的理由で
    • オーストリア(ウィーン?)建築のほぼ半分はフィッシャー・フォン・エルラッハやオットー・ワグナーがつくった
    • 工科大の隣にあるエルラッハ設計の教会はオススメ
    • ウィーンで最もポピュラーな建築家はハンス・ホラインとコープ・ヒンメルブラ
  • タバコ吸いながら話したこと
    • ウィーンにもカラオケがある
    • でも大体マニアックなイメージだったり、お年寄りが友達と連れ立っていくところ
    • タクシーが高すぎる、7キロで5000円くらい取られる
    • 日本の建築家で人気なのはイトウ、SANAA、フジモト、アトリエBOW-WOW
    • 日本の建築雑誌、建築写真集には構造レベルの情報が多くて面白い
    • 日本建築の情報は大体a+uでゲットする

いやー、いろんな人がいて面白かった。名前をどうしても覚えられなくて(何せ「チャワンムシ」が別の意味を持つ言語に生きる人たちなのだ)とても残念だったけど、またどこかで会えたらいいなと思う。実際言い合わせたわけでもなくその場で友人に遭遇するという偶然もあったことだし、何が起こるかわからないものだ。