パトリック・ブラン、ジャイルにて

以前紹介したパトリック・ブランの仕事は東京表参道のGYREでも見える。


わさわさ
エントランスを抜けるとすぐに見える。分かってはいるものの、「これ人工?」と思う。それくらい青々と茂っているからだ。と、同じような言い方で紹介した大阪のマリテ=フランソワー・ジルボーでの彼の仕事に比べると、植物にはあまり詳しくないのでうまく判断できないが、葉の種類というか趣がちょっと違うように感じられる。

マリテのほうがややしだれ率高し、面積もマリテのほうが大きい。ちょっとしたジャングルのように見えたのだった。一方GYREでの植栽はニッチ的なところにあてがわれている。色の種類もわりと多そう。マリテのジャングルに比べると、GYREのものは生けられている感すらある。ジャイルはアバンギャルドなでかい花瓶だ。

ブレブレ
寄ってみると、ポリアミドのフェルト部分が積層したほこりのように見えてくる。

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日本でのエージェントは金沢にある四緑園さん。パトリック・ブランとどういう契約をしているのかはちょっとわからんが、施工管理を担当するそうだ。緑化壁面でも壁面緑化でもなく「緑の壁」で商標登録をしている。パトリック・ブラン自身が「植物の壁」として特許を取っていることを受けているんだそうだ。ブラン氏の仕事は「垂直庭園」とよく呼ばれていたから、この事実はちょっと意外。

ウェブサイトに四緑園さん施工の「緑の壁」紹介がある。が、マリテとGYREは載っていない。