フジヤマ・リラクシング・カフェ

七月二十五日、深夜、
FUJIYAMA RELAXING CAFEへ。自遊空間よしもと新京極店と同じ並び。ここの料金システムは複雑。会員の種類にもVIPとノーマルの二種類がある。VIP会員はクレジットカードを作るとなれる。ノーマルは300円払えばなれる。戸惑うこと無く後者。他にもビジターというシステムがあり、会員にはならないけどココを使いたいというお客様には毎回200円いただいています、というもの。足下を見た制度だと思う。200円という料金設定がニクい。この店舗、CIとしてエキゾチックジャパンが選択されているようで、居心地の悪い舞妓の絵だとか力士の絵だとかをさんざ見せつけられながらエントランスをくぐることになる。と、悪いことばかり書いたが、個人的にはこの店舗好きである。ここの特異点は元映画館(か劇場)というところ。書架はロビーに設けられており、「劇場」内部には個室しか無い。
比較的光量の多いロビーからひっそりと暗い劇場へ足を踏み入れる。高い。劇場内部の天井高が6、7メーター程もある。たかいたかい。これがなかなかに壮観。一体いま個室に入っている他の客のうちのどの程度がその壮観さに用があるのだろうかと思うとよりいっそう心が震えてくる。的外れな感動の独占。中心に添えられた巨大なぼんぼり照明もよい。醍醐味の三文字。うきうきしながら実験人間ダミー・オスカーを読む。会計時、店員3人がパソコンのモニタを眺めながら談笑していた。3時間パックで1000円。最後までシャワー室がどこにあるのか分からず。その後寝ずに電車。

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同日、
車中秋プロジェクト企画書の手直し。地元の赤れんがで行われるビールフェスタに行く。午前中は総会。自分より若い人がいない、自分+10歳くらいの人もいない。十一時からのフェスタは盛況のようで地ビールがよく売れている。暑い。赤れんが内は割合涼しいが、外が暑い。あついですねー、と理事の方とおしゃべり。途中ウィンナーカレーとビールも入り、小一時間くらい最近の状況について。新しく導入されたカブトビールマグカップは昔のロゴが入っていてかわいい。マグカップに残ったビールがあつい。残ったビールにぬるいを超越させるぐらいの猛暑。

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午後仮眠。割とよく貪ったと思う。夕方家族で食事。焼き肉。ずっと昔に一度行ったきりの漫画喫茶タートルがまだやっていたことに驚く。今度行こう。

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七月二十六日、
大阪。到着するなり土砂降り。バケツの水をひっくり返したような、という言い方があるが、むしろほうきを掃き上げたような雨粒の動き方をしている。他の人もたじろいでいる。「移動」というカードをへし折られる気分。かといって待機する訳にもいかない皆はたじろぎながらもどこかへは足を進めている。そのうちの一人が蛇口を締めにいったのか、わりあいやんだのでちょっと遅れて製図講習。上階では筆跡アドバイザー講習。こんな時代、アドバイザーの前に何がつこうが驚かないつもりではあったものの、筆跡がその席に座るとは思わなかった。前回から引き続きジェイアールパッセンジャーズ新人研修会は同階。

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七月二十七日、
家の近くを警官がウロウロしている。物々しい。日の丸が印刷された小さな旗を持った人々が沿道に集まっていまかいまかと何かを待ち受けている。誰かが来るらしい。買い物ついでのおばさんが交差点に立つ警官に何かを尋ねている。何?事件?事件?白バイを先頭に大きな黒い車が連なって走っていく。通いなれた道が今日はやけによそよそしい。リュックサックのような通信機器を背負った警官が小走りでどこかへ向かっている。リュックのてっぺんには鳥の羽のようなものが刺さっている。また白バイ。走るたびにリュックに刺さった羽のようなものが揺れている。大量の警官をのせた護送車が通る。なかの人たちはあみあみ越しに外の人たちを眺めている。誰かが来るらしい。