コミックたいむ&コミックA

九月二十二日、
調べ物。一緒に調べてくれていた友人が十月から東京の大学院へいくことになったので、おめでとう会をする。

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九月二十三日、

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不運はいつでも、誰にでも訪れうる。我々を滅ぼしうるさまざまな可能性を考えるのに大した想像力は要らない。誰もがそれぞれ自前の破滅のシナリオを抱えて生きている。どんなに幸福で成功した人物でも、脳のどこかの暗い片隅では、恐ろしい物語がつねに演じられている。家が焼け落ちることを想像する者もいる。職を失うことを想像する者もいれば、自分に頼っている人間が病気になって医療費で貯金が吹っ飛んでしまうことを想像する者もいる。あるいは、ろくでもない投資や賭博に手を出して貯金をすってしまう。我々の大半は、掛け値なしの困窮から災難一回分隔たっているにすぎない。いくつかの災いが続けばあっというまに破滅だ…そういうことが自分に起きはしないと、どうして我々に思えるだろう。

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オースター、段ボール箱考、トゥルー・ストーリーズより。読み物ひきつづき。水越伸、メディア・ビオトープひろゆきの新しい本も読む。

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九月二十四日、
SWPでレセプション。知り合いの人や、一度どこかでお会いしたことのある人や、知らなかった人とお会いする。バロンさんにGRLKYOTOのことを話し、チラシを置いてもらう。ひとしきり下のギャラリーで作品を眺めたり、お話したりしたあと、上のギャラリーのベランダで、お寿司を、みんなで、食べる。そこでノルウェーの、ヴィジュアルアーティスト、ホレルドさんと話をすると、彼はとても素晴らしい作品の構想を伝えてくれた。何を話したか、しっかりと覚えちゃいないが、割とよく笑ったことは覚えている。ちなみに彼は日本に長く住んでいたようで、日本語のイントネーションが抜群。現在はサンドイッチ滞在。十時ごろ帰宅。路上のエスノグラフィーを読む。

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九月二十四日、
北野白梅町にあるネットカフェ、というかまんが喫茶、コミックたいむへ。営業時間11時から翌3時。地図上で見ると、ここだけ他のまんが喫茶・ネットカフェがない。ここより北部の京都には、高野漫遊堂、キタバチ、げんざえもんがあるのみ。東西でいうとここは西大路通りに位置するので、快活CLUB西院駅前店とおなじ。15分89円、二時間券が599円、四時間券だと1000円。食べ物の持込は可能。個室はないが、ほぼ全てがリクライニング可能な椅子なので割りと快適、パソコンも8台ある。ただ、端的に言うと、やや高い。月下の棋士を読む。将棋知らないけど。

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九月二十五日、
ネットカフェ、というかまんが喫茶。コミックA寺町店。寺町通り商店街、ダイソーの二階。ここは23時を境に料金が変わる。6時から23時30分200円、23時より6時同263円、以降延長料金は各々に同じ。フリータイムは23時より6時まで7時間1000円。食べ物持込可。ただしドリンク飲み放題には315円が別途必要。コミックAには四条店もあるが、四条店も同様に、やや高いと思う。個室はなく、9台のテーブルをシェアするような形になっている。のだが、厳密に言うと、個室的なものはある。入り口左手の方に「ついたて」のようなものが見えるが、そのついたてによって3つのブースがつくられているからだ。手前から禁煙席、パソコン席、物置。この物件は縦に長く、物置のあたり、つまりこの物件の片方の端から、奥の端までを見渡すと、20〜30メートルくらい奥行きがあるんじゃないかとソワソワする。死角なし。客も僕の他は二脚の椅子をつなげて器用に寝ている人以外おらず。要するに二人だ。3月のライオンを読む。将棋知らないけど。