はなしたりきいたり



教えたいのか、教えたくないのか、はたして教えてもらえるのか問題


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11日は浜松でuntenorさん主催「都市の現象学」にてお話させてもらった。これまでの建築的リサーチを概観しつつ、具体例を挙げ、RADで行っていることや行いたいことを並べていきました。1時間半くらい。伝えたいこととしてはこの二つ。

  • リサーチは定量的/定性的なものがあったけど、「介入型」というモデルもありそうです
  • プロジェクトありきでのリサーチではなく、リサーチからプロジェクトが誘発されていくとよいです

ディスカッションでは「定量/定性」は明確に区切れるのか、という話に。「確かに」と思うので、その区分が意図ではないにせよ、いろいろと分析を進めていこうと思います。思った以上に多くの方々に来て頂きました。ありがとうございます。


追記:主催者の一人辻くんがレポートを挙げてくれました。

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12日にできなかったマティアス・コーラーさんへのインタビューは13日。「デジタル・ファブリケーション」の話。「デジタル・ファブリケーション(D・F)」と言われても何か分からん、と思われる人もいる(僕もだ)ので、そのあたりの話から始めた。D・Fについて「思い描いた形状をコンピュータによってそのままつくることができる」というドリーミングな理解をしてしまうと過剰な期待を招く(実際に招いているらしい)だろうので「どのあたりをテコにして期待を膨らませていくべきか」を考えながらお話を聞いてみた。


具体的にはそのときの「そのまま」という「直接性」が「技術者を殺す」に思われがちだけど、D・Fによって、その「技術者」は「労働力として」から「素材特性を知る専門家として」(など)に変わるのでは、という旨の話も出た。つまり、形態的なレベルの話ではなく「建設の恊働性」を変えるのではないか、という提案(だったと思う)。D・Fの一般化はこうしたディテールの議論の延長上にあったほうがいいような気がする。

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そのインタビューには英語ができるKさんに参加していただいたので、ありがとうございますの気持ちを込めてその後パークカフェでお話。Kさんはファッション関連のジャーナリスト。今度神戸にくるペトラ・ブレーゼさんの話や、大阪のオルタナティヴスペース「アンフラマンス」さんが最近面白いよという話などをしてもらう。

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その夜は演劇制作に携わる橋本さん(このときお話をしていただいた方)に「京都会館改修に関わる演劇制作者さんたちの議論」についてお話を聞く。「演劇制作者から見た劇場建築」について、また「演劇環境向上のためにしたほうがいい地域リサーチ」などについてもうかがうことができた。現在、演劇界/建築界の様々な主体から京都会館改修問題に声が上がっている。大抵はこれがバラバラのまま出されるのだろうけど、そうであると反映されづらいし、バラバラであることがアリバイになってしまう可能性もあるだろう。だからシンプルな話になるが、主体をまとめ、論点を整理した方がいいと思っている。そういう話もした。


具体的なアクションに関しては以下。2月23日Social Kitchenにて。

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14日月曜朝はhome's viの浅田さんにお話を聞く。「京都市まちづくりアドバイザー」など地域からの取り組みについて。