フォーラム2004とポリスペクトラル
そういえばこの前第19回高松宮殿下記念世界文化賞の建築部門をヘルツォーク&ド・ムーロンのお二人が取っていたのだった。ということでおめでとう更新。国内にいるとどうしてもプラダ青山がフィーチャーされるので、敢えてスペインの「フォーラム2004」をば。
となりが遊園地(多分仮設)、さらに行くとサッカー場(だったかな)があったのでファミリーが多かった。内部は展示準備してるとしか思いようが無いほどの閑散さ。ちなみにこの建物の色は黒ではなく、青です。
エントランスにいたるまでひたすら天井部がこの調子で続く。圧倒されるようだった。多分これと同じ。
『Material World2』より。「Polispectral」。「ポリスペクトラル」で検索をかけても相応のコンテンツは出てこない。ということでこれが素材なのか、塗装方法なのかがいまいちよくわからない。本でちゃんと調べとこう。
エンボス状になった部分と打ち込まれた部分との対比が、光を反射することで強調される。不定形な図像が浮かび上がってるみたいで面白い。うようよしてるみたいでちょっと気持ち悪いけど。
内部。この建物に、そこはかとない「雑さ」のようなものを感じた。でも、うまく説明できないのだけど、必ずしもそのために批判されるような種類のものではない気がする。
目を凝らしてみると、うっすらと分かる青さ。
部分写真しかないのでよくわからないかも知れないけど、この建物、かなりでかい。このヴォリュームが浮いていることにまず驚くし、そういう意味でも圧倒される。光を受けて黒く見える青の外装は、近づいて見てみるとそれが青いことのみならず、でこぼこしたテクスチャーであることに気づく(「10+1web site」五十嵐さんのフォトアーカイヴによくわかる一枚があったので、リンク)。なんか苔みたいだ。