READTANK Volume#14 unsolicited architectureレジメ2
前回の続き。今回はエージェン・オースターマン「A profession apart」を参考に、なぜ「求められない建築」つまり「迷惑建築」すなわち「unsolicited architecture」が提示されるのか。
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Q:unsolicited architectureはどのような背景で提示されたのか?
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- まず提案
- 建築家は企業家やプロデューサーのような存在へと変容すべし
- ここで何を設計できるか、ではなく、建築の名の下にどこでなにができるかを考えよう
- 建築家は企業家やプロデューサーのような存在へと変容すべし
- 建築をめぐる現在的状況
- さまざまな建物が建てられてきたが、その建設を駆動する人やモノに対する考えがない
- =インフラや摩天楼はたくさんある、でも経済性やイデオロギーは手つかず
- 現在の建築家に対する割当
- 建築家はもはやクライアントひとりの希望に答えるものではない
- むしろ一度に数百のあるいは数千の住宅を想定し、それらの特色を打ち立てねばならない
- 建築家はもはやクライアントひとりの希望に答えるものではない
- 誰が建築家の役割を不要なものとしたか
- 20世紀の終わりに建築家の信用は失墜した。原因は以下の二つ
- 1)工業化
- 2)建築家=芸術家の産業化
- 現在の建築家は「金を払うクライアント」と「社会」という「ダブルクライアント」と共にあるから、クライアントの満足が質の尺度である他のプロジェクト駆動型職業からは異なる
- 20世紀の終わりに建築家の信用は失墜した。原因は以下の二つ
- 現在の建築家が向かい合わなければならないもの
- 市場の力の台頭と、それによる変化
- 受注者:建設団体が蓄積されつつあるノウハウによってますます勢力を拡大する
- 消費者:建売化やカタログ化といったお決まりを反映するような欲望を持っている
- 製品売上率:製品の寿命を短くしてその投資をより早く実現しなければならない
- 建設プロセス:「アドバイザー」の数がますます増えている
- 市場の力の台頭と、それによる変化
- 建築家は変わるべきである
- そのあり方に変革が求められている一方で「巨匠になりたい」的欲はいまだある
- しかしそのデザインを創造するのに何が必要なのか、それがどうなるのか、何を生み出すのか、何も言えない
- そのあり方に変革が求められている一方で「巨匠になりたい」的欲はいまだある
- unsolicited architectureの実現のために
- 議論、説明、そしてアクティヴなパブリシティを必要とする
- 発見し計画すべき問題は多く可能性も多いが、誰が責任を取るべきか誰もわからないから
- unsolicited architectureの発生はしばしば単純に単一の作家へと帰すことができないから
- ルールとしての結果は魅惑的な一組の写真では提示できないから
- 新興発展分野へ進出するために、その裏にある保身と慣習とを捨て去ることが必要だから
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- 議論、説明、そしてアクティヴなパブリシティを必要とする
箇条書き終わり。冒頭の問いに対する答えに関して端的に言えばこうか。20世紀を通じて建築家に対する信用が落ち、建築家をとりまく状況もきわめて複雑化し、クライアントさえ満足させればよいというものではなくなった。ゆえに発見し計画すべき問題はいまだ多く可能性も多いが、その責任を誰が取るべきか誰もわからないから、と。