ヴィドラー

「Space of Passage」を読む。きわめてざっくばらんにメモ。19世紀「都市」と今日での都市とは異なる。それは例えばオースマン計画におけるような合理化の勝利による帰結、そしてそれに伴う透明性の出現である。これが彼の最終的な意見である。ヴィドラーの…

序文の最後らへんに出てくるラカンの引用がどうにも分からない。具体的には「他者への欲望」という概念を建築へとスライドさせている箇所が。「主体」は自己へとアクセスする際に「他者」が語る自己を経由する必要がある。これは鏡像段階における「主体」形…

で読書会。ヴィドラー『X marks the spot』。メモ程度に。・警察が合理的探索の幾何学的空間と措定するような三次元空間も結果としてデュパンの方法論によってただの部分集合になってしまう。同時に視覚性が崩れる。要するに視覚の「歴史」によって、つまり…

「X marks the spot」には94年に起こったシンプソン裁判が例示されている。元フットボール選手のOJシンプソン(黒人)が妻(白人)殺しの容疑で公判にかけられ、刑事裁判としては無罪、民事で有罪となった有名な裁判である。検察側は科学的証拠によってシン…

X marks the spotの読書会。彼の問題系は空間と場所の結びつきとしての「場所」にある。要するに両者どちらでもなく、その結びつきをトポロジカルに論じている。そしてこの前提としての「空間」が時間的にどうとらえられるかがポイントになる。その上で彼は…