カーンの語
- 作者: 川添登
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1961
- メディア: 新書
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「スプーン」を例にすると
- Form:「なにかをすくう」「それをもつ柄がある」といった「本性」のこと
- Realization:Formを発見すること
- Design:Formに実際の大きさや形を与え、材料を決定すること
いわばFormは「何をwhat」であって、Designは「どのようにhow」と言える。そしてRealizationされるものは「何を」にあたるFormであり、Formとはすべての人が考えていたもの、つまり「フェアリー・テイル(おとぎばなし)」のようなものとして存在していたという点で、それを実現化するRealizationとは全人類の「夢」ということができる。そしてRealizationをどのようになすか、がDesignということになる。
- 作者: ルイスカーン,前田忠直
- 出版社/メーカー: 鹿島出版会
- 発売日: 2008/04/01
- メディア: 単行本
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川添氏の言はなにか「転用」(かなにか)の観点を意識しながら書いているように感じられる。図式としてはカーンのほうがすっきりして分かりやすいけど、なんだかフォーム・エイドス・アリストテレス!みたいな仰々しさがあって「つれない」分、川添氏の読みのほうに肩入れしたくなる。結構面白そうなテーマになるかも。