2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ストーリーテリング

こういう座談会を文字起こしした文章があって、それをふんふんと読み進め、最後のくだりでびっくりする。最後のくだりがこうだ。 都市・計画・評価の総合 : 環境工学と都市計画の接点を求めて (主集 環境科学としてみた都市のあり方) 途中ですが、ここで打ち…

Volume#20 Fact and Fiction後半の後半

建築にとって、なぜストーリーが重要なんだろうか、そしてなんでこの雑誌にローゼンさんのインタビューが載ったんだろうか、ということを少し。まずジェフリー・イナバ氏の序文(参照)から「ストーリー」って何かについて。 建築案の礎を築くがために、建築…

Volume#20 Fact and Fiction後半の前半

思いのほか長かった。 モンゴメリさんからの質問。プロ/アマジャーナリズムを比べてみんなどんなこと言ってるんだろう? 市民ジャーナリズムとの比較によってプロのジャーナリズムを語る支配的な議論とはどのようなものですか? そしてあなたの見解は? ロ…

Volume#20 Fact and Fiction前半

volume20号「ストーリーテリング特集」から報道批評家ジェイ・ローゼンインタビュー「事実と虚構」の訳。聞き手はジェフリー・イナバとタレン・モンゴメリ。8月27日にRADでREADTANKをするので、その準備です。ひとつのエントリには長過ぎるので、前半と後半…

団地を考えるとき考えること

ここでは、前回の田園都市の話からそれを元にした日本のニュータウンの話へと飛びます。ニュータウンと団地ってどう違うんだろうか、というちょっとした疑問から、ニュータウン(越しの田園都市)批判を少し紹介し、それに対する応答と、にも関わらず残らざ…

土地の神話

田園調布はE・ハワード「田園都市」(参照:「プロジェクト杉田玄白」より『明日の田園都市』山形浩生訳)を元にしている。ということを知ったときに、なぜ他の都市で「田園都市構想」は実現しているのかどうか、もし実現していないならなぜか、しているなら…

類推と建築

rep04 TAKASHI SUZUKI / BAUを事後的に振り返ってどう思ったかという文章をRADのウェブサイトに挙げた。 rep|「TAKASHI SUZUKI / BAU」afternote この作品では、建物に見えるスポンジが写っているということがポイントではなく、それがモノとなっていること…

解体工学とまちづくり

ここのところ技術の話をいくつか引用してきたので、今回はそれからちょっと展開して解体工学とまちづくりの話へ。唐突だけど、まず黒川紀章の「解体工学の思想―建築におけるエコ・システム」という論文(pdfで読める)から引用。なおこの文章は、建築物の解…