2006-01-01から1年間の記事一覧

絵画とドローイング

集中講義さいごの四日目。昨日は西村先生を囲んでの飲み会。近日先生が刊行されるご予定の著書の話(「来年には絶対出します」)や入学試験で先生の著作から抜粋がなされるときのお話、次回のネタ等々たくさんお話していただいた。参加できてよかった。で今…

集中講義二日目

集中講義二日目。絵画は単純にイメージを表象するものであるまえに、意味論的な統語法によって構成されたテクストである、という点から絵画を読んでいくという講義(だと思う)。参照すべき物語(福音書?)を図解する中世から、個人の視点に見えてくるもの…

情報をデザインする

3限にデザイン論。今回はコミュニケーションについてだったのだが、情報をデザインするということに関しての概説も含んだ講義だった。コミュニケーションとはインターフェイス、使用、使用の検証可能性というような観点からアクセスできるようだ。三番目の検…

知識人は大移動する

知識人の大移動〈3〉人文科学者・芸術家 (1973年) (亡命の現代史〈5〉)出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1973メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見るのウィリアム・ジョーディによる「アメリカにおけるバウハウスの余波」を読む。ちなみに原文の副…

フォトジェニックなパヴィリオン

ドッズの2005年に出たミース論Building Desire: On the Barcelona Pavilion作者: George Dodds出版社/メーカー: Routledge発売日: 2004/09/30メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見るの「weltbild and bildwelt」を読む。ドッズのミース…

何を指向するのか

今日はデザインの授業。オブジェクト指向のデザインについての概説。例えばパワーポイントのようなユーザーインターフェースがそれにあたるのだが、文書ファイルや音楽ファイルなどの「オブジェクト」を先に選択させ、そのあとに選択する「ファンクション」…

堂島あたりで

今日は読書会と展覧会。堂島ビルのおっしゃれなカフェで、ゼイゼイしているキリストのアクソメ図(十字架とひじの角度がいちいち書かれている!)を見ながら議論をしていた。展覧会は国立国際の「エッセンシャル・ペインティング」展を見学しにいったのだが…

11月

もう11月ですね。マンハッタンとヨーロッパについて球と迷宮―ピラネージからアヴァンギャルドへ (PARCO PICTURE BACKS)作者: マンフレッドタフーリ,Manfredo Tafuri,八束はじめ,鵜沢隆,石田寿一出版社/メーカー: PARCO出版発売日: 1992/07メディア: 単行本購…

機能

今日の3限はデザインの授業。「機能」について。アメリカのルイス・サリヴァンによる有名な格言「形態は機能に従う」にまつわる隠蔽工作を暴くというJan Michlの論などを参照に話が進んでいった。ちなみに当該の論文「Form follows WHAT?」はオンラインで入…

ルシアン・エルヴェ

今日はルシアン・エルヴェ(Lucien Herve, 1910-)の展覧会が元町のギャラリー(ギャラリーヤマキファインアート)であったので寄ってみた。あまり展示数は多くなかったけど親切なおもてなしをしていただけた。エルヴェはまだご存命なのだが、彼がその作品を…

読書会久々

今日はユベルマン読書会。間何回か抜けていたので話を必死に追っていた。イコンを離れインデックスとなったシミであるが、これに近づくと見えず、遠ざかると見えてくるという「加工」によって形象へと近づいていく。バシュラールを引きながら、表面への接近…

鍋終わり

昨日は鍋。三回生がそつなく準備してくれたおかげで盛大な会になった。きわめて面白い経験もさせていただいたし。どうもありがとうございます。最後まで学部生が数人残っていたことは珍しかったしいい傾向だと思う(思いたい)。疑問に思っていた件も後輩く…

中間発表

卒論中間発表終わり。今回の発表は導入部だったのでちゃんと「離陸」できるかが心配だった。割とすっきりしたとおっしゃっていただいたのはちょっとホッとした。ただ端折りすぎてしまって意味が通じていないというところも多々あった。この先をしっかりつめ…

ゼーヴィ

章立てが甘いとのお言葉をいただいたので変更。とりあえず下書きは終わったのだがどう調整していったものか。ううむ、あと一日。空間としての建築 上 (SD選書 124)作者: ブルーノ・ゼーヴィ,栗田勇出版社/メーカー: 鹿島出版会発売日: 1977/10/15メディア: …

場所と空間

今日近所でお祭りがやってたらしく、その一環で「落書き広場」というのがあった。なんてことない道路に白いテープを貼ってその中にみんなが絵を描き込んでいくのだ。別に共同体精神云々が言いたいわけではないのだが、このイベントの跡地をみんながよけて歩…

とりつく

卒論の中間発表があと4日くらいに迫っているのだが、今日は京都へ。科研講演会を聴きに行ってきた。先生のご発表は実は今回が初めてだったのである。内容は、先生の心霊写真論と篠原先生の「軟体構築」。時間の問題もあったのか若干先生の話されるスピード…

ドッズの本

ドッズの本にはパヴィリオン解体後に流通した「Berliner Bild-Bericht」社の写真数枚が太っ腹なことにも全部載っている。Building Desire: On the Barcelona Pavilion作者: George Dodds出版社/メーカー: Routledge発売日: 2004/09/30メディア: ペーパーバッ…

デザインの講義

昨日の3限はデザインの講義。「デザイン」という概念を「使用一般についての行為の体系」あるいは「行為の筋道を考えること」としてとらえ、考察していくというもの。今やソフトウェアのアーキテクチャも一つのデザインとして考えることができるし、グーグ…

プロスペクトと京都

昨日は卒論のプロスペクトの後京都へ。京大の人環(人文環境学)で建築を研究していらっしゃる方を紹介していただいた。卒論はコルビュジエについて書かれたようで、イタリア留学のご経験もあるとのこと。最近少しずつ人文系で建築を研究していらっしゃる方…

例の本

昨日はゼミ発表の順番決めと読書会。結局再来週の水曜に発表することになった。急いでまとめなければ。読書会はニ回抜けていたところをカヴァーして足を引っ張らないようにしておこう。で、この前の美学会シンポで冒頭にアベさんの『美しい国へ』の話がちょ…

どうやら

ヴィドラーの『Warped Space』が翻訳されたみたいです。歪んだ建築空間―現代文化と不安の表象作者: アンソニーヴィドラー,Anthony Vidler,中村敏男出版社/メーカー: 青土社発売日: 2006/09/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (10件) を…

ホセですが

昨日の美学会はシンポジウムからの参加。建築史家の鈴木博之さんの発表は近代におけるナショナリズムの問題と、近代建築の普遍性の問題とが同じ近代という境界設定にもかかわらず噛み合ってないのではないかという指摘を含む、すっきりした分かりやすいお話…

美学会に行ってきました

大阪で美学会の全国大会がやっていたのでいってきた。三つの教室で各々のプログラムが同時進行していたのでちょっと音楽フェスティバルみたいだった。先輩方の発表を聞かせていただきながら、写真、CG、文学、神学なんかのご発表にもちゃっかり参加していた…

レディ・メイドとミース

ミースのはなし。バルセロナ・パヴィリオンはレディ・メイドとの近接性に関して語られたりする。曰くレディ・メイドの便器(デュシャンです)なんかは「像」と「物質」が同時に現れるということから考えられる。「同時に」とはいうものの、そこには微妙なズ…

今日から

そう、今日から大学なのです。ただ工事がうるさかった。日取り悪し。3限のデザイン論に出席。文学部で唯一の建築資格を持つ先生の授業。一回生の方々が溢れたおかげで立ち見(寸前)だった。テクストはこれ。精読はしないらしい。Toothpicks and Logos: Desi…

スペインから

帰りました。スペインではやはりガウディの存在感が圧倒的だった。ただ実際に街に出てみると現代建築がいたるところにある。有名建築家を巻き込んでのプロジェクトなんかは現在進行形を含めるとかなりの量になると思う。「カーサ・ブルータス」等の建築雑誌…

建築家のドローイング集

今回は行けないのですがお知らせです。 第五回視聴覚文化研究会 日時:9月24日(日)14:00 場所:同志社大学西門前に13:50頃集合 明徳館三階メディア教室 発表者及び発表タイトル: 「ポスト古典的ハリウッド映画としての『女と男のいる鋪道』」 大村憲右(…

行ってきたり行こうとしてみたり

この間説明を聞きに行ってきた専門学校では生徒さん制作のファンズワース邸模型があった。上手に撮れませんでしたが(この通り:右図)。前にも触れたかもしれないのだがこの建物の側柱は溶接してある。そうやって考えるとこの建物はそもそも模型っぽいのか…

集中ラスト

昨日は集中四日目で今日がラスト。三日目は一日中いけなかったのだが、ポピュラー音楽講義が一限目で終わり、後の二コマは先生代わりましてマンガ講義。昨日は三コマ全部がマンガ講義だったのだが個人的には三コマ目の前に急用が入り早退。先生のマンガ講義…

もろもろ

昨日は集中二日目で、今日はちょっとお休みしてユベルマン読書会へ。集中二日目はブルースからヒップホップまでの黒人音楽をビデオで概観する。既存の流れに対抗する形でのカテゴリー生成や流通の力学によってカテゴライズが変化していくということ、つまり…