Liam Young展

4月8日から行う予定だった第七回「rep- radlab. exhibition project」のLiam Young of Tomorrows Thoughts Today展「Specimens of Unnatural History」をしばらく延期することに。保険がおりない、外務省が渡航を控えろと言う、周りが正気の沙汰じゃないと言…

ニュースより

仮設住宅は公有地じゃないといけない。そしてその設置に約300万/撤去に約100万かかる。なお、仮設住宅建設には「災害救助法」で国から費用の9割が補助されるが、自然災害が対象であり、原発事故で居住可能な住宅が残っているケースは適用外。すなわち建設や…

トレランス寛容

横浜駅近くには屋台がある。 が、画像が、あ、あらい...

「社会的」な「問題」

2月27日(日)のopenlab.13では、近藤加奈さんに最近行ったアメリカ旅行のレポートを話してもらった。彼女自身が「こういうのやりたいんですけど」と手を上げてくれたので、「じゃあお願いします」とお願いした。レポートの内容は、彼女が旅行中に訪れた「社…

ニュースより

仮設住宅は公有地じゃないといけない。そしてその設置に約300万/撤去に約100万かかる。なお、仮設住宅建設には「災害救助法」で国から費用の9割が補助されるが、自然災害が対象であり、原発事故で居住可能な住宅が残っているケースは適用外。すなわち建設や…

「復興」の後にも残るもの

少し前の2月19日、Social Kitchenにて開かれた編集者の藤墳智史さん企画ディスカッション「都市と貧困──『スラムの惑星』から考える」について、今思っていることもあわせて。スラムの惑星―都市貧困のグローバル化―作者: マイクデイヴィス,酒井隆史,篠原雅武…

The C-LAB case file on Broadcasting Architectureその4

その3より ラスト。メッセージとしては「ブロードキャストという観点から新たなアジェンダを設定してみよう」というささやかなものになっている。でもここでポイントとなるのはブロードキャスティングがもたらす「パブリックなコミュニケーション」を問題と…

The C-LAB case file on Broadcasting Architectureその3

その2より そしてこの論考のねらいのくだりへ。前回ブロードキャストという言葉を説明するなかで「建てることのみならず建築が不特定多数の人に、いわば不可避的に伝わってしまう」ことがあると言った。建築が、建築家の意図に関わらず、引き受けざるを得な…

The C-LAB case file on Broadcasting Architectureその2

1より さて、本題へ。ここで言う「Broadcasting」というのは、テレビ放送のことだけではなく、ファッション写真の背景になってある雰囲気を作り出したり、お金に印刷されて紙幣価値を支えていたり、PVの舞台になって人の目に入っていたりと、かなり広い意味…

The C-LAB case file on Broadcasting Architectureその1

ジェフリー・イナバ(Jeffrey Inaba)フェリシティ・D・スコット(Felicity D. Scott)、ナダール・ナントカ(Nadar Vossoughia)による「ブロードキャスティング・アーキテクチャー・C-LAB・ケースファイル」 マイケル・クーボ氏は「出版の実践」の最後で「…

Publishing Practices by Michael Kubo その3

2から続く 最後の部。分野に存在する者にとっての欲望の的となるカノン性と、その分野との関係性を考えるにあたり、一度建築をdiciplineではなくfieldとして考えてみたらどうだろう、という提案が来る。ここでいう「field」というのは、建築にまつわる言説、…

Publishing Practices by Michael Kubo その2

1から続く 今回、この2分の3部で件の「三区分」がすべて紹介される。 マニフェスト:議論を呼びそうな理論的ステイトメントの組み立てによってアジェンダを生み出す モノグラフ:作品の集合を、実践の中で練り上げられるアジェンダひと組みへと組み立てるこ…

Publishing Practices by Michael Kubo その1

参照 本文 インタビュー その他 展覧会の画像 - この文章は、マイケル・クーボ氏が企画したリサーチ(&展覧会?)「出版の実践」の紹介文である。20世紀に行われた建築について考えるとき、建築家による書籍出版プロジェクトは欠かせない。そこで「影響が大…

はなしたりきいたり

教えたいのか、教えたくないのか、はたして教えてもらえるのか問題 - 11日は浜松でuntenorさん主催「都市の現象学」にてお話させてもらった。これまでの建築的リサーチを概観しつつ、具体例を挙げ、RADで行っていることや行いたいことを並べていきました。1…

unsolicited architecture=research

プロジェクトとリサーチの関係、というこの前の話をしながら思ったこと。 もし最近の数十年における職業的な選択が、受動的なファシリテーターになるか、あるいはしばしば変わったことをするための特別な許可を持っている宮廷道化師になるかというものに貶め…

リサーチとプロジェクト

たいてい、建築のリサーチというのは、プロジェクトがあって、それから始まる。それはつまり、「これこれ」という依頼があって、そのあとにリサーチがあるということである。「建築リサーチの恣意性」はこの「依頼が先にあること」から来る。なぜなら、建築…

語りつないでいくためのリサーチ

以前も紹介した、90年代バブル期の計画である。近年とみに「建築家があまり大きいこと言わなくなった」とよくぼやかれるが、「大きいこと」自体は常に語られていた。90年代、大手ゼネコンはこぞって1000メートル規模のビルを計画していた。最近では宇宙建築…

と、書いてはみたものの

下に、「リサーチを通して建築のプロジェクトを見ることで、切断的じゃなくて断続的なアイデアの引き継ぎができるのではないか」との旨を書いた。その例として「千メートルビル」というバブル期の極端な事例を持ち出した。個人的には「このセンではナイだろ…

お知らせ

2月11日に浜松に行きます。 untenorさん主催「都市の現象学」というリサーチプログラムにRADとしてお呼ばれしたので「「現象」の建築家たち」というタイトルで今考えていることを少しお話いたします。建築とリサーチについて話します。 http://www.untenor.c…

建築のリサーチとは何か

とうとつにややこしい話をします。 「建築のリサーチとはなんだろうか」と、いうことを考えてみる。まず「リサーチ」というのは調査のことなので、「情報を集めること」である。とWikipediaから引用してみたが、それにしてもその答え方はあまりにも多すぎる…

小布施まちづくりの奇跡

小布施 まちづくりの奇跡 (新潮新書)作者: 川向正人出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/03/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (13件) を見る個人的にはロース研究者として存じあげていた川向さんによるまちづくり論 長野県は…

ノマド村

淡路島にある元学校の「ノマド村」。「ノマドカフェ」ではお茶ももちろん飲める。元学校の建物はそのまま。二クラス分の空間を抜いていて、開口部は2枚重ねになっている。3月まで休みらしいので、要確認です。 http://www.nomadomura.net/nomadomura/index.h…

スクラップ&ビルド

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)作者: 藻谷 浩介出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2010/06/10メディア: 新書購入: 27人 クリック: 368回この商品を含むブログ (207件) を見る 住宅が売れないのは、「…

新しい可能性の追求

すごく近くでやっていることをわざわざ映像越しに見せるこのときHyslomがLABORATORYにて行った一連の試みが飛び火して、このような形になった。下の情報は明日の話(1月14日)ですが、単発ではなく持続的なプログラムになるそうです。題がすごいな。 新しい…

都市計画マスタープランのこと

西山文庫に行って都市計画マスタープランに関する博士論文をいくつか当たって来た。ちなみにマスタープランというのはこういうものであり、市町村が決めるものとされている。 都市計画マスタープランとは、1992年(平成4年)の都市計画法改正により規定され…

1960年代を再訪する3

「1960年代を再訪する/Revisiting the 1960s」―Lara Schrijver『Radical Games』序文の続き。3分の3。2はこちら。 ある意味、1960年代は独特のポジションを占めている。モダニズムのラディカルな批評が提示され、大西洋の向こう側にある緒世界では民主化を…

1960年代を再訪する2

1960年代を再訪する/Revisiting the 1960s―Lara Schrijver『Radical Games』序文の続き。3分の2。1はこちら。 ときに、建築的介入の負っていた責任が過剰だったのかというと、そういうわけでもなさそうだ。論争を呼んだ「建築か、さまなくば革命か」という…

1960年代を再訪する1

Radical Games: Popping the Bubble of 1960's Architecture作者: Lara Schrijver出版社/メーカー: Nai Uitgevers Pub発売日: 2010/06/30メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログを見るタイトルは『ラディカル・ゲームズ―1960年代建築の…

地方で演劇をつくること

「OUR dialogue #3 舞台芸術の<現在>」へ行ってきた。お話は京都を拠点にし、演劇・ダンスアーティストのマネジメントを行い、京都国際舞台芸術祭2010「KYOTO EXPERIMENT」プログラム・ディレクターでもある橋本裕介さん。彼がなされているお仕事が「地域…

グレイ・グー

volume9号「Suburbia after the crash」特集より。「郊外」のおこりについて。ちなみにこの「グレイ・グーGrey Goo」には「くらい未来」くらいの意味もあるらしくて、「ナノテクノロジーの進歩により人間の管理を超え自己増殖を図るナノロボットがねずみ算式…